羽衣学園高等学校の取り組み

私立羽衣学園は、大阪府高石市にある中高一貫校です。
2013 年に創立90 周年を迎える伝統校で、創立当初より「自由・自主・自律・個性の尊重」の人間教育を通して、世界的視野で社会に貢献できる人材の育成を実践しています。

同校は『世界に羽ばたく人材の育成』を校是とするだけに、英語教育や情報教育に力を入れており、2007 年には「TOEIC®TEST 対策講座」が授業科目として認められました。
さらに2009 年度からは、高等学校に「国際TOEIC®専攻コース」が設置され、ニュートンと契約してe ラーニングを用いた「TOEIC Bridge®自学自習講座」が開講されました。

その羽衣学園高等学校において、2010 年5 月28 日、情報管理室長の米田謙三先生によって、『Newton e-Learning を利用した英語学習』と題するe ラーニング研修会が開催されました。今回は、この研修会の内容をもとに、同校の e ラーニングへの取り組みについて紹介します。

「通常授業でのe ラーニング」プラス「放課後のe ラーニング」

羽衣学園ホームページ
羽衣学園 中学校・高等学校ホームページ

羽衣学園では、通常授業はもちろん課外活動の充実を図るためにもe ラーニングを活用しています。
e ラーニングでは、学習者が各自の進捗状況や理解状況に応じて、自分のペースで学習が進められるという利点があります。

羽衣学園では、この特長を活かし「生徒が自主性をもって継続的に学習を進められる」ことを目標として、昨年から「通常授業でe ラーニングに取り組む」ことと並行して、「放課後にもe ラーニングに取り組む」時間を設けています。
この時間には、生徒がAET(Assistant English Teacher 英語指導助手)や担任の先生からの指導や、外部講師による面談を受けることができるようになっています。
そして、教員全員がNewton e-Learning の管理者画面を共有し、生徒たちの学習状況を把握することによって適切な指導を行っています。

環境を提供していくことも学校側の役割

米田先生は「Newton e-Learning の素晴らしさは、生徒が自分自身のペースで学習を進めることができることと、自分の実力を分析することができるところにある」と指摘しています。
さらに、先生は「Newton e-Learning の特長は、『間違った問題をランダム学習できる』ところにある」ことを評価しつつ、教員が配慮することして、「生徒に学習の進め方をアドバイスし、繰り返し学習が時間の空費にならないようにする」ことや、「Part や問題の種類によっては、合格マークが出なくても生徒が学習を進められるようにする」ことも必要である、と提案しています。

同校では、e ラーニングを活用する通常授業は、CALL 教室で日本人教員が担当しています。
しかし、2010 年からは週一回放課後に、学年に関係なく希望者を対象として、AET が課外e ラーニングの指導にあたっています。「最適な学習環境を提供していくことは学校の役割である」というのが米田先生の持論です。

学校案内にはNewton e-Learning システムの紹介も

羽衣学園が、e ラーニングを導入するうえでキーワードとしたのが以下の4 つです。

(1)教材の選定

TOEIC®TEST が英語検定(英検)より社会で活用されていることを考慮し、「TOEIC® TEST 講座」を開講するにあたって、費用と内容を考慮して、複数の候補の中からNewton e-Learning を採用しました。

(2)英語科教員・管理職者向けの説明会の実施

「国際TOEIC®専攻コース」でTOEIC®TEST 講座を開講することになり、英語科教員・管理職者を対象にニュートンがe ラーニング説明会を開催しました。教材を実際に体験することにより、e ラーニングの良さを実感できました。

(3)他教科との連携

「情報」科目の授業では、情報担当の教員が指導をすることで、生徒のコンピュータ・スキルが向上しました。
タイピングの練習を徹底することで、生徒たちは短期間でPC の操作に慣れました。

(4)生徒や保護者の方への提案

学校案内のパンフレットでは、英語とりわけTOEIC®TEST の必要性を説くとともに、Newton e-Learning システムの紹介もしています。
また、オープンキャンパスでは、来校者が実際にe ラーニングを体験できる機会を設けています。
Newton e-Learning はTOEIC®TEST の学習を最初歩から自律学習できるため、羽衣学園の教育改革の効果的な取り組みの一つとなっています。

※ 利用教材:TOEIC®TEST対策




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